私が感動した映画は「死ぬ前にしたい10のこと」です。
この映画は、まだ若い主人公の女性が突然余命宣告を受け、自分が死ぬ前にしたい10のことをリストアップして実行していく。という物語です。とにかく、最初から最後まで涙なしには観られない作品で、自分が彼女の立場だったらとても冷静ではいられないと思います。しかも彼女の素敵なところが、そのリストの半分以上が家族を思ってのことなんです。「娘たちの18歳の誕生日までのお祝いのメッセージを作る」とか「子どもたちに新しいお母さんを見つける」とか。自分が死ぬという終わりが見えている時に、こんなに家族のことを思えるなんてできるんだろうか。と思ってしまうぐらい、どんなに若くても母の愛の大きさは偉大だということを感じさせられました。もちろん、彼女自身の願いもあって、コインランドリーで出会った不思議な男性と関係を持つのですが、それもそれで切なすぎて、一見すれば「不倫？」と思ってしまいますが、そういった言葉では片付けられない切なさや愛おしさがある関係性で、本人たちにしか知りえない、分かり合えない関係性があるんだと思いました。
