スギやヒノキの花粉症患者が多いことから、花粉症は春だけのものという認識の方が
多いのではないでしょうか?
実は、花粉は通年飛散していて、スギに次いで秋の花粉であるブタクサのアレルギー患者が増えています。
今回は、秋の花粉症の症状と、受診するタイミングをご紹介いたします。
秋の花粉症の特徴と予防法
秋の花粉症の原因となる植物は、キク科のヨモギやヒメムカシヨモギ、ブタクサ、イネ科のエノコログなどが原因です。
これらの花粉は7月から飛散し始め、敏感な人はこの時期からサラサラとした透明の鼻水やクシャミ・鼻づまりなどのアレルギー症状が現れるようになります。
秋の花粉症の予防法
スギやヒノキといった春の花粉症の原因となる花粉は、風にのって約100キロは
飛ぶと言われています。それに対し、ブタクサやヨモギなどの花粉は、飛んで
1キロ程度と飛散範囲が狭いのが特徴です。
これらの植物は空き地など整備されていない土地に育つ雑草であるという特徴から、近づかなければ予防することができます。
また、自宅の庭にブタクサが生えている場合は、ツボミをつけるまでに除草することで、かなり予防効果を得ることができます。
症状が出ている時は刺激物を避ける
花粉症の症状があらわれている時は、鼻の粘膜が腫れて敏感になっている状態です。
カレーなど香辛料が効いた刺激が強い食べ物を食べると、粘膜を余計に刺激してしまうので、症状を悪化させてしまいます。
また、掃除の時にホコリを吸い込んだり、タバコの煙を吸い込むことでも症状を悪化させてしまうので、掃除の時はマスクを着用し、禁煙するなど対策をしましょう。
受診するタイミング
秋は寒暖差から風邪を引きやすいため、花粉症と風邪の症状の区別がつかず、
症状が長引く傾向にあります。
また、秋の花粉症の原因となるキク科の雑草は、
「花粉の粒子が細かく突起が多い形状」をしており、「アレルギー体質」の人が
吸い込むと、せき込みやすいという特徴があります。
熱が無いのに1週間以上咳やクシャミ・鼻水が続いているという方は、
秋の花粉症の可能性があるので、早めに耳鼻咽喉科やアレルギー外来を
受診するようにしましょう。
まとめ
花粉症は春にしか起こらないと思っている方が多いですが、秋にも花粉症の原因となる花粉が飛散します。
秋の花粉症は風邪の症状と区別がつかないことが多いので、熱が無いのに1週間以上咳やクシャミ・鼻水が続いている場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。